河村名古屋市長が噛んだオリンピックの金メダルの材料や価格は?誰が作ってるの?

日記・雑記

先日、名古屋市の河村市長が表敬訪問したアスリートの金メダルを噛んで話題になっていましたね。

メダルの持ち主本人が自分で噛むのならまだしも、人のメダルを、しかも無断で噛むのはいくら「愛情表現」だとしてもダメでしょ(笑)

メダルを目の前にして我慢できなかったのかな。
手にしてからマスクを外して噛むまでが早かった・・・(笑)

Youtubeの動画はこちら

その後、Twitter界隈で拡散されていたアナグラムが秀逸!天才的です。

河村たかし→かわむらたかし
文字を入れ替えると
かしたらかむわ(貸したら噛むわ)

参考:サンスポ

そして、噛まれた金メダルを交換することになったとしてまたまたニュースになっていました。

こうした状況を受けてIOC=国際オリンピック委員会やJOC=日本オリンピック委員会、それに東京大会の組織委員会などの関係機関が調整した結果、後藤投手の金メダルを新たなものに交換することになった

このニュースはNHKのニュースサイトに時系列で掲載されています。

さて、名古屋市長の話題はさておき、

一連のニュースを見ていてふと思ったのは、金メダルってどれくらいの大きさや重さで、どこで誰が作っていて、金額は一体いくらくらいするの?というメダルに関する素朴な疑問

今日はそんな金メダルについて調べてみたのでご紹介します。

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金メダルの大きさには6センチ以上というルールがある

金メダルをはじめ、オリンピックの各メダルには大きさについての規定があります。

そのルールはオリンピック憲章に書かれています。

オリンピック憲章規則70付属細則
2.2- メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。1位および2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。また、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)がほどこされていなければならない。

オリンピック憲章規則

つまり、「直径6センチ以上で厚さは3mm以上必要」となっています。

東京2020オリンピックの金メダル

では、今回の東京オリンピックの「金メダル」はどうかなっているのかというと、こうなっています。

大きさ 直径85mm
厚さ 最小部分: 7.7㎜ 最大部分: 12.1㎜
重さ:約556g

ちなみに他のメダルの重さは、銀メダルが約550g、銅メダルが約450gとなっていて、銀メダルとの差は6gと、規定通りとなっていました。

参考:東京2020オリンピックメダル デザインのページ

メダルの素材は98.9%が「銀」だった

オリンピック憲章規則に書かれているように、金メダルは「銀」でできていて、表面に金メッキが施されています。(もちろん純金だとは思ってなかったけど)

それぞれのメダルの素材はこうなっています。

金メダル:純銀に6gの金メッキ
銀メダル:純銀
銅メダル:丹銅(銅95:亜鉛5)

このように金メダルはその98.9%(銀550g/全体556g)が銀でできているんですね。

東京オリンピックのメダルはリサイクルだった

さらに驚いたのは、今回の東京オリンピック・パラリンピックで使われるメダルは「使用済み家電」からのリサイクルでできています。

使用済み家電には金、銀、銅やレアメタルが含まれていて、都市にある鉱山という意味で「都市鉱山」と呼ばれています。

今回のオリンピックのメダルは、そんな都市鉱山から集めた材料を「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」によって集められ作られています。

大会組織委員会の発表によると、今回の大会で用意するメダル総数約5,000個に対して必要な金属類は、金:30kg 銀:4,100kg 銅:2,700kgとなっています。

東京オリンピック金メダルの原価は約9万5000円

素材やグラム数がわかったところで、金メダルの原価を計算してみました。

2021年8月19日の相場は

金の価格は1g=7,009円/g
銀の価格は1g=95.04円/g

となっていました。

金メダルの材料が銀550g、金6gなので、

銀:95.04円/g*550g+金:7,009円/g*6g=銀:52,272円+金:42,054円=94,326円

よって金メダル1個の原価は約9万5000円となります。

地金相場の参考サイト:株式会社徳力本店

金メダルは誰が作っているの?

東京オリンピックのメダルを作っているのは「独立行政法人 造幣局」です。

造幣局といえば日本の貨幣(硬貨)を作っている金属加工のプロ
そんなところがメダルを作っていたんですね。

東京オリンピックのメダルは造幣局の特別チームが作成しています。

メダル作成に携わったのは20名で、1日8時間、チーム4人で作業をしても、製造できるメダルは15個から20個ほどなんだとか。

ということは、今回のメダル合計5000個を作るために250日~333日、毎日作業しても1年以上かかっていたんです。

参考記事:https://olympics.com/tokyo-2020/ja/news/news-20200924-01-ja

おまけ 食べられる金メダル

河村市長のように「メダルを噛みたい!」(笑)という気持ちを満たすには「食べられるメダル」があればいいのに。

そこで、食べられるメダルはないものか、探したところこんなのがありました。どうしても噛んでみたくなったらどうぞ。

金メダルクッキー

直径約62ミリのクッキー、1枚216円です。これなら思う存分噛めます。

金メダルキャンディ 1個380円

金色の入れ物の中に飴が入っています。

まとめ

今日は名古屋市長がアスリートのメダルを噛んだニュースをきっかけに、金メダルについて調べてみました。

2020東京オリンピックのメダルを作っているのは日本の貨幣を作っている造幣局の専門チームだったことや、メダルの材料はリサイクル家電からできていること、金メダルの原価は1個約10万円だったことなど、普段は何気なくテレビで見るだけでしたが、少しだけ金メダルについて知識が深まりました。

苦労して作られて、苦労して手に入れた金メダル、みなさんくれぐれも勝手に噛んだりしませんように(笑)

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