こんにちは、Naraoです。
先日、娘が平成31年製の100円玉を見つけたと言って見せてくれました。
見てみて〜!平成31年の100円玉見つけた
たしかに平成最後、平成31年の100円硬貨でした。
おお~、平成31年の硬貨なんてめずらしいね~
ご存知の通り平成31年は、1月1日から4月30日までの4ヶ月しかありませんでした。
この短い間に作られた硬貨はさぞ貴重なんだろうな~と思いながら、この平成31年の100円硬貨っていったい何枚ぐらい作られたんだろう?という疑問が湧いてきました。
それと同時に、過去に発行されなかった「幻の硬貨」はあるんだろうか?という疑問も。
そこで、平成31年の硬貨の製造枚数や、過去に発行されなかった硬貨について調べてみたことをまとめました。
さらに、調べる中で、普段お店などで使える小銭の枚数についての法律があることを知ったので、そんなおまけ情報も含めて書いてみました。
平成31年に製造された100円硬貨の枚数は?
硬貨の製造枚数は、財務大臣によって決められています。
独立行政法人造幣局法
(貨幣の製造)
第十二条 造幣局は、前条第一項第一号の業務(貨幣の製造に限る。以下同じ。)については、財務大臣の定める製造計画に従って行わなければならない。
計画は必要に応じて改定されますが、結局平成31年度の製造枚数はどうだったのでしょう?
まずは一番気になる平成31年の100円玉の発行枚数。
それは、、、
302,006,000枚! ※ただし1000枚以下の端数は四捨五入、記念硬貨は除きます
約3億枚。。。う~ん、これは多いのかな?少ないのかな?
3億という数字をみるとあまり貴重な感じがしませんが、貨幣の製造計画は年度単位で立てられるので、平成31年の3月までは平成30年度です。
ということは、平成31年度の製造は、4月の1カ月だけということになります。
この1カ月間という短い期間に作られたという意味では、やはり貴重だといえるのではないでしょうか。
参考:財務省HP→年度ごとの製造計画枚数
直近5年間の硬貨の製造枚数
平成31年度の100円玉以外に、過去5年間の硬貨の製造枚数がこちらです。
単位は1000枚。1000枚以下四捨五入、記念硬貨は除きます。
1円 | 5円 | 10円 | 50円 | 100円 | 500円 | |
平成28年度 | 574 | 35,064 | 198,064 | 46,064 | 461,064 | 221,064 |
平成29年度 | 477 | 33,927 | 124,927 | 20,927 | 518,927 | 426,327 |
平成30年度 | 440 | 17,960 | 178,960 | 56,960 | 567,960 | 286,192 |
平成31年度 | 566 | 16,946 | 197,594 | 1,118 | 302,006 | 126,164 |
令和1年度 | 502 | 20,574 | 137,026 | 42,502 | 58,614 | 76,956 |
もっと過去まで知りたい人はコチラをクリック→過去の貨幣製造量
年によっては作られなかった硬貨はあるのか?
ところで、過去に製造されなかった幻の硬貨ってあるのでしょうか?
実はあるんです。
過去に製造されなかった幻の硬貨
硬貨 | 製造していない年度 |
100円 | 昭和64年 |
50円 | 昭和64年 |
10円 | 昭和31年 |
5円 | 昭和29年、昭和30年、昭和31年 |
1円 | 昭和43年 |
これらの硬貨は製造されていないので、当然、流通することはありません。
もし、見つけたとしたらニセモノです。
財務省が公開している過去の製造量の表で確認することができます→過去の貨幣製造量
さらに、硬貨には製造されているけど一般に流通していない硬貨があります。
一般に流通していない硬貨ってどういうこと?
これが一般に流通していない硬貨です。これらは市場には出回らないので、通常目にすることはありません。
年度 | 一般流通していない硬貨 |
平成22年 | 5円・50円硬貨 |
平成23年 | 1円・5円・50円硬貨 |
平成24年 | 1円・5円・50円硬貨 |
平成25年 | 1円・5円・50円硬貨 |
平成28年 | 1円硬貨 |
平成29年 | 1円硬貨 |
平成30年 | 1円硬貨 |
平成31年 | 1円硬貨 |
令和元年 | 1円硬貨 |
一般流通してない硬貨って、いったい何のために作られるの?と思うかもしれませんが、これは造幣局が毎年度、全種類の硬貨セットとして販売するために製造されます。
これをミントセットといいます。
ミント(Mint)とは英語で造幣局のことです。
ミントセットの硬貨も本物の硬貨なので使うことができます。
もし仮に、一般流通していない年の硬貨を見つけたら、それはミントセットからバラして使われたものか、ニセモノのどちらかです。
硬貨の製造量は誰がどうやって決めているの?
例えば、100円玉の製造枚数をみると多い年には6億8000万枚(昭和44年)も作っているのに、少ない年には5800万枚(令和元年)しか製造していません。
毎年製造する硬貨の量はどうやって決まっているのでしょうか?
その答えが、財務省のホームページのQ&Aコーナーにありました。
質問:
貨幣の製造枚数(発行枚数)はどうやって決めているのですか?答え:
造幣局Q&A
財務省において、必要とされる貨幣の円滑な供給を図る観点から、市中の流通状況等を勘案の上、年度ごとに貨幣の製造枚数が決められます。
経済状況を見ながら製造数を調整しますので、市中における貨幣の流通状況等によっては、年度の途中で製造枚数の改定が行われます。
結局、どうやって決めるのかよくわかんない。
「市中の貨幣の流通状況」をどうやって把握しているのか知りたかったのですが、正直、あまりよくわかりませんでした。
銀行とかに保管されている硬貨の枚数でわかるんでしょうか?
硬貨で支払える枚数についての法律がある⁈
ここからは硬貨について調べていたときに知った、おまけ情報です。
お店で小銭(硬貨)を使って支払うとき、1回の支払いで何枚まで使用できるか知っていましたか?
財布に小銭がたくさんあるときは、レジで「すいません」って言いながら払ったことあるけど、断られたことはなかったけどな〜
じつは硬貨で支払いで使える上限は法律で決められています。
お店側からすると、その上限枚数までは小銭で支払われても拒否できません。
それが「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」という法律。
この法律の第7条にはこんな条文があります。
(法貨としての通用限度)
第七条 貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する。
法貨とは「法定貨幣」を略した言葉で、支払手段として使うことができる、法的効力がある通貨のことです。
つまり、小銭を使って支払うときは
1回の支払いで、お客さんは1種類の硬貨につき20枚まで使うことができ、もしそれを超えればお店の人はその支払い方法を拒否することができます。
あまりにも硬貨が多いと、保管や計算等に手間がかかって受け取り手(お店の人)が不便で、取引の効率が悪くなるという理由でこんな上限を設けているんだそうです。
この記事のまとめ
今日は、平成31年の100円を見つけたことをきっかけに、それぞれの硬貨の発行枚数と、発行されなかった硬貨、おまけとして硬貨で支払える枚数の上限について調べたことをまとめてみました。
今日の内容をまとめるとこんな感じ。
1.平成31年度の100円の製造枚数は約3億枚だった
2.過去に製造されなかった硬貨は7種類あった
3.一般に流通しない硬貨は16種類あった
4.支払いで使える効果は1種類につき20枚まで
僕はコインコレクターではありませんが、きれいな硬貨を見ると、おっ!となってしまいます。
みなさんも、こんな雑学を知っていると、キレイな硬貨や珍しい硬貨を見つけたときに楽しめるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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