コロナ対策のために消毒をするのはもはや感染対策として常識ですが、そんな中これが裏目に出たニュースがありました。
消毒に力を入れていたのに、まるでコロナウイルスに感染した肺炎のような状態になっていたというのです。
消毒を使い、感染者とも接触せず過ごしていたのに、肺からすりガラス状の白い影があった、その理由は?
それがこの記事です↓
結論から言って、原因は高濃度の消毒薬を吸引し続けたこと。
それにより「アレルギー性肺胞炎」になったということだそうです。
アレルギー性肺胞炎とは、肺胞や細気管支の内部や周囲に発生する炎症で、細菌やウィルスなどの病原体が原因でなく、有機物の粉塵や化学物質を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応です。<上記ニュース記事の日本呼吸器学会HP引用記事より抜粋>
息切れ、せき、発熱といった症状が見られ、今ならコロナウイルスによる感染したような症状になります。
コロナウイルス感染しないために使っていた消毒で別の病気になってしまったわけですが、今回ニュースになった消毒薬「84消毒薬」とは、数字の「84」とは何なのか調べてみました。
日本では次亜塩素酸(じあえんそさん)と呼ばれるものです。
84消毒薬とは?84消毒薬の「84」って何?
中国では、次亜塩素酸の消毒液のことを一般的に「84消毒液」と呼んでいるそうです。
バイドゥ(百度)という中国の検索エンジンで「84消毒液」の名前について検索してみると、とあるブログで名前の歴史についてこんな記載がありました。(日本語訳しています)
1984年、北京第一感染症病院であるディタン病院の前身であるさまざまな種類の肝炎ウイルスを迅速に殺す消毒液が開発されました。北京市衛生局が主催する専門家によって特定された後、申請結果で第2位を受賞し、「84」と呼ばれました。液体をなくし、後に「84消毒剤」と改名。1985年3月、北京市人民政府は、ディタン病院の科学的および技術的成果の3位を受賞しました。1984年に、ディタン病院は「北京第1感染症病院労働サービス会社」を設立し、「84」消毒剤を製造および販売しています。1992年6月、ディタン病院は「北京龍安医療技術開発会社」(以下、龍安会社)の設立に資金を提供し、「84」消毒剤の製造・販売を委託した。両当事者は、「84」消毒剤の製造、研究開発、運用、および販売における将来のすべての法的紛争は、ディタン病院の名前でディタン病院によって取り扱われることに合意しました。Ditan Hospitalはまた、1997年3月にグループ会社を設立し、「84」の消毒剤を製造および販売することにより、その技術を全国の30を超えるメーカーに譲渡し、ライセンス供与しました。…」
靖哥哥的博客
つまり開発した1984年に、開発した消毒薬が受賞したことを記念「84消毒薬」と呼ぶようになったとのことです。
成分とかじゃなくて記念かいっ!って感じですが、わかればスッキリです。
日本では、「次亜塩素酸(じあえんそさん)」と言います。消毒として医療機関でも普通に使われます。医療関係者の中では略して「ジア」とか呼ぶ人もいます。
消毒のとして有効な84消毒薬(次亜塩素酸)ですが、自宅でも作ることができます。
ただし、希釈濃度を間違えると、さきほどのニュースのように体に害がでてくるので、相当注意が必要です。
家庭での次亜塩素酸の作り方
次亜塩素酸ナトリウム液は、家庭でも塩素系漂白剤等を希釈して作ることができます。ただし、いろいろと注意が必要です。
用途に応じた希釈や使用、保管時の注意事項がありますから、注意をしっかり読んで間違えないようにしてください。
新型コロナウイルス対策で調理器具やトイレのドアノブ、便座、衣類等を消毒する場合は、約0.05パーセントに希釈する必要があります。
ここで適当なことは書けないので、詳しくは東京都目黒区のHPをご紹介します。
まとめ
まとめると、高濃度の吸引が続いたことにより、アレルギー性肺胞炎になり、まるでコロナウイルスに感染したような肺になってしまった原因となった「84消毒薬」とは、1984年に受賞したことでネーミングされた中国の定番消毒薬のことでした。
日本では次亜塩素酸のことになりますが、次亜塩素酸は家庭でも作ることができます。
ただし、用途によって希釈濃度が違っていて、取り扱いには注意が必要です。
万全のコロナ対策のために消毒は大切ですが、それが逆に健康を害することがないよう注意したいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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