4月1日はエイプリルフールだけじゃない。日本にも昔からあった特別な日とは?

日記・雑記

4月1日といえば?と聞かれた時、誰もがエイプリルフールと答えるのではないでしょうか。

エイプリルフールは海外から入ってきた風習です。

そしてもう一つ、日本には昔からエイプリルフールとは違った特別な日がありました。

今となってはエイプリルフールだけが残ってしまいましたが、今日は、江戸時代まで続いた日本古来の風習について書いてみたいと思います。

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エイプリルフールの由来は諸説あり

エイプリルフールとは、簡単に言うと「嘘をついても許される日」という風習です。

そんなエイプリルフールの由来を調べて見ると、発祥については①欧州説②東洋説など諸説あります。

欧州説ではフランスが発祥とされています。

フランスでは、4月1日を新年としてお祭りを開催していました。

1564年にフランス国王シャルル9世によって、1月1日を新年とするグレゴリオ暦が採用されたことに反発した人々が、4月1日を「嘘の新年」として馬鹿騒ぎをするようになり、それがエイプリルフールの風習になったという説です。
出典: 語源由来辞典

一方、東洋が起源とする説では、その発祥はインドとされています。

インドでは春分に仏教の説法がおこなわれるのですが、それは3月31日に終了します。

仏教の信者はその期間がすぎると、修行していても元のとおりに戻ることを揶揄して、3月31日を揶揄節(やゆせつ)とよんで、おもしろがったとされる説です。
出典:コトバンク

じゃあ記念日は4月1日じゃなくて3月31日じゃないか、って声も聞こえてきそうですが…

日本にもあった4月1日の風習

ところで、日本にも江戸時代頃まで、4月1日を特別な日とする風習がありました。

それが「不義理の日(ふぎりのひ)」です。

「義理(ぎり)」とは、「物事の正しい道筋」。「対人関係や社会関係において、守るべき道理」とあります。(出典:デジタル大辞泉)

「不義理」とは、その義理を欠くことをいいます。

不義理の日とは、江戸時代まで続いていた習慣で、4月1日は日頃ご無沙汰して「義理を欠いている人に対して手紙を書き、日頃の不義理を詫びる日」という日です。

不義理の日にまつわるエピソード

不義理の日にまつわるエピソードがあります。

堀部安兵衛

堀部安兵衛(ほりべやすべえ)といえば赤穂浪士随一の剣客として有名ですが、堀部安兵衛の叔父、菅野六郎左兵衛門は高田馬場において多数の侍たちと決闘をすることになっていました。

菅野六郎左兵衛門は、堀部安兵衛に助太刀を求めるため、決闘の日時と場所を事前に手紙で堀部安兵衛に送っていたのですが、その手紙が届いたのが4月1日でした。

これを見た安兵衛は「どうせ不義理の日の手紙だろう」と封を切らずに読まなかったため、決闘に遅刻した…という話です。

4月1日は嘘をつくより手紙を書いてみては?

江戸時代以降「不義理の日」の習慣はなくなってしまいましたが、現代に置き換えるなら、年賀状がそれに近いかもしれませんね。

日本の古い風習を思い出して、4月1日には日頃お世話になっている方に手紙やメールを書いてみるのも良いのではないでしょうか

まとめ

今日は、エイプリルフールとは別に日本の江戸時代まで習慣となっていた風習「不義理の日」についてご紹介しました。

4月1日の雑学ネタとして誰かに話してみると、1つの話題として会話に花が開くかも知れませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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