これは少し前の話ですが、とあるサービスエリアで衝撃のドリンクを見つけました。
その名は「お嬢様聖水」!
外観はこんな感じです。
正直言って、度肝を抜かれました。
わかる人にはわかると思いますが、このネーミング、かなりやばいですよね。
そしてこのイラストもかなりやばいです(笑
商品のネーミングが売り上げを左右すると言っても過言ではありません。
「モイスチャーティシュ」→「鼻セレブ 」へと商品名を変えたことで売り上げが10倍アップしたという例もあります。
今日はそんなネーミングとアイデアを考える時に参考になる本とサイトをご紹介します。
エナジードリンク「お嬢様聖水」とは
まずはこの衝撃を受けた「お嬢様聖水」というドリンクについて少しだけ紹介させてください。
この商品は東海地方のとある高速道路のサービスエリアで売られているのを見つけました。
僕がまず思ったのは、よくこれを商品としてリリースしたよな。企画会議ってどんな感じだったんだろう?ということでした。
大手の飲料メーカーがこのラベルでこのネーミングでこの商品名でこのドリンクを販売する事はまず考えられないと思います。
このドリンクはどこが開発してるんだろうと思って調べてみると、三重県鈴鹿市の会社でした。
会社名は、お嬢様聖水ジャパン株式会社といいます。
(あやまんジャパンみたいな感じです。違うか…)
会社名からしてこの商品のための会社のようです。
所在地 | 三重県鈴鹿市野町西3丁目1-6 |
設立 | 2017年3月 |
資本金 | 700万円 |
従業員数 | 2名 |
事業内容 | オリジナル酒類等商品の企画・製造・販売 |
なんと従業員2名の会社なんですね。
これなら自由な発想で何でも決められそうな気もします。
アルコールではなく清涼飲料水なのですが、中身は何なのかというと、植物発酵エナジードリンクと書かれています。
つまり、デカビタCなど栄養ドリンクっぽいジュースです。
詳しい内容は以下の通りです。
商品名 | お嬢様聖水 |
名称 | 炭酸飲料(植物性発酵飲料) |
原材料名 | マルチトールシロップ、植物発酵エキス、コラーゲンペプチド、 ガラナエキス、茶花乾燥エキス、フルーツ・野菜エキス、 クエン酸、増粘剤(ペクチン)、クエン酸ナトリウム、 香料、甘 味料(スクラロース、ネオテーム)、 カフェイン、L-アルギニン、保存料(安息香酸Na)、 カラメル色素、V.B2、V.B1、V.B6、 (原材料の一部にバナナ、大豆、リンゴ、オレンジ、 ゴマ、カシューナッツ、小麦、ゼラチンを含む) |
内容量 | 190ml |
販売者 | お嬢様聖水ジャパン株式会社 |
もしこの商品を普通に、たとえば「植物発行エネルギードリンク」みたいな、いかにもエナジードリンクという名前で販売していたとしたら、きっと人の目に留まっていなかったでしょう。
「地方の飲料メーカーが作ったマイナードリンク」と思われてスルーされていたと思います。
しかし、このラベルと「お嬢様聖水」と言うネーミングで、思わず手に取る人は多くなると思います。そう、僕と同じように(笑)
もし、購入してみたい人はコチラへ
ネーミングとアイデアを考えるのに参考になる本とサイト
ネーミングは売り上げを左右するとても重要な要素です。
同じ商品でも名前が違うだけで売り上げが変わることもあります。
そこでまずは、ネーミングを考えるときに参考になる本をご紹介します。
ネーミングを考えなければいけない人にとってはきっと何かのヒントが得られると思います。もしその必要がなくても、ネーミングの由来を知ることもできて楽しく読むことができます。
①売れる!ネーミング発想塾 齋藤 孝 (著)
あの『声に出して読みたい日本語』でおなじみの齋藤孝さんが書かれた本です。
「売れる!ネーミング発想塾」では、事典ではなくネーミングの「プロセス」を解説した本です。
ヒット商品の、その名前に至るプロセスや発想法をパターン化し、命名のノウハウを“技化”した1冊です。
②最新のネーミング強化書 高橋 誠 (著)
「最新のネーミング強化書」の著者、高橋さんはこれまで、「かもめ~る」「ゆうパック」「BIG EGG」「TOSTEM」など、実に300以上のヒットネーミングを手がけてきた業界のオーソリティなんだそうです。
この本では、アイデア発想法から商標登録の実務、ブランド化までを、具体事例を交えながら解説しています。
ちなみに、改名して大ヒットした商品の例として、「フレッシュライフ」→「通勤快足」、「缶入り煎茶」→「お~い お茶」、「モイスチャーティシュ」→「鼻セレブ」などが紹介されています。
アイデアづくりの参考になる方法「オズボーンのチェックリスト」
次に、ネーミングよりもう少し幅広い内容としてアイデアそのものを考える必要がある場合に、参考になる方法があります。
それが「オズボーンのチェックリスト」です。
オズボーンのチェックリストとは、ブレーンストーミングの考案者でもあるアレックス・フェイクニー・オズボーン(Alex Faickney Osborn)さんによるアイデア発想の法則です。
アイデア発想方法として、テーマを9つの質問に当てはめて考えます。
わかりやすい表がありました。それがこちらです↓
さらに、このオズボーンのチェックリストをインターネット上で無料で使えるとても便利なサイトがあります。
アイデア工場(http://www.idea-plant.net/)
アイデア工場は、アイデア出しに困っている人のアイデア生産ツールです。
検索窓にアイデアを出したい単語を入力すると、
「オズボーンのチェックリスト」を元に考えられたアイデアのアレンジ方法を結果表示してくれます。
無料で利用できて、登録利用者登録等も不要なので、ブックマークしておくと何かの時にすぐに使える便利なサイトです。
そして、出てきたアイデアを収束する方法としては、特性要因図やKJ法などがあります。今回はこちらの説明を省略します。
アイデアの作り方の根本を知る
次に、アイデア自体の作り方について参考になる本があります。
実はこれについては過去に記事で書いたことがあるので、もしお時間があれば過去に別の記事を書いたものがあるのでよかったら読んでみてください。
まとめ
今日はお嬢様清水という、インパクトある商品を思い出したことをきっかけに、ネーミングやアイデアを考えるときに参考になる本やサイトをご紹介しました。
ネーミングは商品に印象を与えるので、数多くあふれる商品の中からいかに消費者に商品を覚えてもらえるかどうかはとても重要です。それが売り上げにも大きく影響するとなるとなおさらです。
この記事がネーミングに関心がある人の参考になればと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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