みなさんの学生時代に「部活ばっかやってたのに、3年生になって部活引退してから勉強始めてあの学校受かってしまう」なんていうスゴイ人はいませんでしたか。
勉強時間は明らかに部活をしていなかった自分たちの方が多かったのに、部活を引退して勉強を始めた途端みるみる成績が上がって、志望校に現役合格!そんなスゴイ奴らを何人か僕は知っています。
当時は、地頭が良かったんだろうと思うだけで、その理由を考えたこともありませんでした。
今日は「脳を鍛えるには運動しかない」という本から得たことの一部をまとめて、運動できる子がどうして勉強ができるのかそのしくみを説明します。
運動するとニューロンが増える
この本によると、運動をすると脳の伝達物質ニューロンが増えるという実験結果があるそうです。
ニューロン(neuron)とは、情報処理と情報伝達に特化した脳神経細胞のことです。
ニューロンが増えると運動に直接的な学習効果があるのではなく、学習をする準備が整うと考えられます。ニューロンは情報の通り道、いわば道路のようなものです。
そして、運動によって新しく生まれたニューロンは、学習がない状態のままだと死んでしまいます。
心と体は連動している
また、運動をすると脳の海馬という部分が鍛えられ新しい思考回路が作られます。
著者によると、うつ病は「脳が固まった状態」で、運動で脳を動くようにするとうつ病は改善しやすいとのことです。
さらに、運動は脳細胞と活性化しマイナス感情によるダメージを減らすので、運動はうつ病もに効くと書かれています。健康の人でらばメンタルの状態はアップします。
さらに、運動は自己効力感が高まり人生に対して前向きになれる効果があり、運動によって前頭葉を鍛えると思考や感情をコントロールする意思力が上がると言われています。
この本とは別に他の研究でも運動が脳に良いことがわかっています。
筑波大学の研究によると、1週間前のキツめの運動が脳に効くそうです。
1週間前のキツめの運動が脳に効く!
http://soyalab.taiiku.tsukuba.ac.jp/data/mariko.pdf
効果的な運動
軽い運動をすること3~4時間は集中力が高まります。
軽い運動とは30分程度のジョギングです。
30分の運動の中に何回か全力疾走を入れると効果があるそうです。
インターバル走なんかが効果的とありますが、高齢の方ならウォーキングでも効果があるようです。無理のない運動が大切ということです。
運動と学習をセットにすると効果的
運動することで学習をする準備ができる状態を作ることは先にも書きました。
そこに運動と学習をセットで毎日行うと、運動で増えたニューロンを使って学習っ結果がインプットされるというサイクルになります。
「毎日運動していた学生が、部活を引退してから勉強も始めると、勉強だけしてきた学生より集中力を発揮して急に成績が伸びる」という仕組みは、これが理由だと考えられます。
まとめ
運動をするとニューロンが増えて勉強内容が定着しやすくなります。
「疲れているから運動しない」のではなく脳を活性化してメンタルを前向きにするためにも「疲れているから運動する」のが効果的だと言えます。
アスリートのような負荷をかけなくても、30分程度の運動、その中で少し負荷をかけた運動を混ぜると効果があります。
現代人のDNAは縄文時代とプログラムが変わっていないと言われています。
狩猟時代は動きながら獲物のとり方を考えていたので、運動することで脳が活性化されるのは、古代からのDNAのプログラムによるものです。
心と体を別物のように扱いますが、本当はそれぞれが密接に関わっています。
体が健康なら心も健康になりやすく、また、心が傷ついていると体に病気となって現れます。
運動によって脳を発達させ、学習が定着する準備をさせてから学習し、さらに気持ちを前向きにして心身ともに健康になる。
そんな生活ができるよう心掛けたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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